■ 第99回 BunDoku<課題本読書会>開催報告

 

日 時:2018年09月01日(土)19:00~22:30

会 場:レンタルスペースeat(大分市)

参加者:16名

課題本:ドストエフスキー『罪と罰』

 

案内人のNです。BunDoku課題本読書会「『罪と罰』Night!」を開催しました!暑さもまだまだ続く9月にも関わらず、16名もの参加者にお集まりいただきました。

 

今回の課題本は、ドストエフスキーの代表作『罪と罰』。あまりにも有名な作品ですが、意外と「途中で挫折してしまった」「昔読んだけど忘れてしまった」とおっしゃる参加者も多かったです。私も「忘れてしまった」うちの一人。長編ゆえに課題本としてみなさんに読んでいただけるか不安はありました。

 

そこで、今回は課題本を読み終わらなくても参加できる会にしました。参考にしたのは「『罪と罰』を読まない」(岸本佐知子, 三浦しをん, 吉田篤弘, 吉田浩美)という本です。作家や翻訳家など「本のプロフェッショナル」である4人が、『罪と罰』を読んだことがないのに「読まない」読書会を開催した!という大胆な試みが面白い本でした。

 

そこから『罪と罰』は読んだことがなくてもあらすじや、影響を受けた作品を見たり聞いたりしたことはあるのではないか、ならば読んだことがない方も興味を持ち、読みたくなるような会に出来ればと考え、この読書会の開催へと至りました。

 

長編であり、複層的な要素を持つ作品『罪と罰』をどのように切り取り話を進めるか。難題でしたが、ここはやはり「世界文学史上最も有名な主人公の1人」である、ラスコーリニコフについてどう思うか、というところから話を始めました。

 

登場人物に感じたことから、やがて話は「罪とは、罰とは何か」「ラスコーリニコフは罪を贖えたのか」「なぜ人を殺してはならないのか」と、次第に哲学的な内容になっていきました。

 

大変盛り上がってきたところで無情にも読書会の終了時間となり、一旦お開きとなりましたが、そのあとはフリータイムとして二次会を開催。飲み物や軽食を頂きながら、議論の続きとなりました。

 

みなさんそれぞれ数人でテーブルに集まって、『罪と罰』について、そしてこの作品が問いかける、21世紀の今でも答えの出ない、ラスコーリニコフの犯した「罪と罰」について語り合いました。

 

今日初めて会った人もいる中、同じ本について真剣にかつ楽しく語り合う。それは素晴らしい、貴重な時間だったと思います。そしてそのような時間を微力ながら設定できたことを、大変嬉しく思う残暑の夜でした!

 

参加者の皆さんには会の終了後も片付けまで手伝って頂き大変ありがとうございました!その心遣いに感謝感激です。また、案内人のチカさん、エトジュンさんにも快く会を手伝って頂きました。ありがとうございました!

 

課題本読書会、また機会がありましたら開催したいと思います。ご意見、ご感想など、いつでもメールにてお知らせください。

 

それでは、お集まりいただいたみなさん、ありがとうございました!またの参加をお待ちしております。